引越しをする際に掛かるのが退去費用となる現状回復です。
部屋の使用状況によって入居者負担によってルームクリーニングをしなければなりません。しかし、大家に側が依頼した業者だと高い金額をされるって話もあります。
そのため自分で業者を手配した方が良いのではないか?
もしくは掃除をキレイにすれば安くするのではないか?
このようにルームクリーニングと退去費用については悩むことが多いです。
引越しをして入居している部屋を退去するルームクリーニングについて全て詳しく解説していきます。
引越し時にルームクリーニングで安くなる?
引越し時にルームクリーニング代が安くなるかは、清掃代が入居者負担なのか大家負担なのかによって大きく変わってきます。
退去費用と言うのはここ2010年以降の賃貸契約書を見ると大抵の場合、入居者負担とすると書かれている場合がほとんどです。
但し、契約書にこういった特記事項が書かれているから、全てその通りにしなければいけないのかと言うと、そういう訳ではありません。
実際に特記事項に書かれていたとしても契約が有効でない場合があるのですね。
契約時に契約書を隅々まで読んで熟知を入居者がしているとそういう訳ではありません。
そのため、色々と問題が起きたりしているのですね。
引越し時の退去費用に関しては国がある程度の指針となる、案内書を発行致しました。
この案内書に関しては「国土交通省」が発行したもので、「ガイドライン」と呼ばれています。
そのため、退去費用に関してはガイドラインを参考にするのが一番です。
国土交通省発行のガイドラインによると
国土交通省のガイドラインの考え方によると、清掃代に関しては大家負担になるとされています。
それも、そのはずで部屋を貸していると言うことは当然人の住んだことによる匂いが付いてしまったり、部屋が汚れてしまったりするのは分りきったことです。
そのため、その分に関しては家賃として収めているので、退去時の清掃代に関しては大家負担であると明確に記しています。
そのため、契約書に入居者負担などの明記がなければ大家が負担すべき金額になるのです。
契約書に入居者負担とされている
契約書の特記事項などの項目に「退去時の清掃代に関しては入居者負担とするもの」と明記されている場合があります。
賃貸契約の特記事項と言うのはたとえ成人男性が契約したものの、必ずしも適用されるかと言うと、そういう訳ではありません。
通常、契約書と言うと、サインをしているのでその通りになるものだと考えている人が非常に多いのですが、必ずしもそうとは限らないのですね。
では、ルームークリーニング代に関してはどうなるのかと言うと、残念ながら明記されていた場合に関しては入居者負担となる場合がほとんどです。
実際に裁判などが行われたりもしているのですが、このルームクリーニング代の特記事項に関しては大家側が勝ち取っており、まず入居者が払わなければいけないと言うのが現状の考えとなります。
退去費用については下記で詳しく解説しています。
⇒退去費用について
ルームクリーニングを自分で業者に頼むと安くなるのか?
ルームクリーニングを自分で行うと安くなるのかは状況によって異なります。
値段が安くなる場合と言うのは、清掃代が入居者負担と契約書に明記がされており、なおかつ、部屋が通常の使い方より汚れている場合です。
通常の場合に関してはガイドラインに明記してあるとおり、引越し時のルームクリーニング代に関しては家賃に含まれているのですが、あまりに汚れている場合に関しては入居者の過失にあたるので当然綺麗にしなければいけません。
壁に汚れが付いている、カビが生えている、など気をつけていれば付かなかった汚れによるものです。
こういった入居者の過失によって付いた汚れに関してはルームクリーニング代を入居者が払わなければいけないので、大家が用意した業者より安くなる場合と言うのはほとんどです。
大抵、大家が用意する業者と言うのは定期的に頼むので、業者が決まっており、バックマージンが発生しているので高くなる場合がほとんどなのですね。
そのため、あらかじめにいくらぐらいかかるのかを大家か管理会社に確認して、自分でそれより安い業者を見つければ安くなる可能性があるのですね。
ガイドラインはあくまで指針
注意しなければいけないのが「ガイドライン」と言うのは指針となるものであって、強制権があるのかと言うとそういう訳ではありません。
そのため、契約書に明記してなかったとしても清掃代を請求してくる悪質な大家と言うのはいます。
それは、自分で業者に頼んで清掃をしたとしてもです。
裁判となった場合に関してはほとんどのケースでガイドライン通りになることがほとんどです。
そのため大家も裁判の話が具体的に進むと裁判代が無駄になるので示談にすることがほとんどなのですが、それまでの間は入居者に請求してくるなんてのもあるのです。
自分で業者に入ってもらった後に、万が一退去費用が請求された場合に関しては要求を突っぱねると言う手はありますが、業者からの請求の電話が続くなんてこともあります。
たとえ要求に従わず裁判になったとしても過去の判例を見ると負けることは無さそうですが、めんどうなことには代わりがありません。
そんな可能性が少なからずあるのならめんどうだと考えるのであれば自分で業者に頼まない方が良いかも知れません。
入居者が負担の明記がある場合
この場合に関してはルームクリーニング業者を入れるのは得策ではありません。
契約書に入居者負担とされているので、部屋が綺麗か汚いかは関係ないのですね。
そのため、自分で業者に頼んで部屋を綺麗にしてもらったとしても、退去時に大家から請求されるケースと言うのは非常に多いのです。
そうなってしまった場合は、自分で業者に頼んで清掃代を払ったにも関わらず、大家からも清掃代を請求されるので、2倍にお金がかかってしまうのです。
余計高くなってしまうのですね!!
元ルームアドバイザーの引越し案内人ならどうするか?
今までに退去費用に関しての色々な判例を見たり、色々な人にアドバイスをしてきましたが、わたしなら清掃代に関してはあきらめます。
大家が用意する清掃業者になったにしろ高くなるのはせいぜい1万程度の金額になります。
それぐらいの金額であれば何度も電話であらそったりする可能性を考えたらめんどうなので払ってしまいます。
そしてその分の時間は引越し代金を安くすることによって、回収した方が手間が少ないです。
引越し代と言うのは相場があってないようなものなので、ちょっとのことで金額が何万も安くなるなんてことは非常に多いです。
これを書いているのが2014年の1月になるのですが引越しシーズンと言うこともあり、色々な知人にアドバイスを求められましたが、清掃代に関しては上記のように答えています。
自分で用意した業者に頼む場合は大家と争わなければいけない可能性が出てくることも考えておきましょう。
引越し費用を安くするのであれば、引越し価格ガイドがおすすめです。
引越し価格ガイドを利用すれば複数の業者にスマホやパソコンから3分ほどで簡単にWEB見積もりすることができます。引越し業者の価格を比較するサービスなので、業者自体も見積もり金額が比べられるのは分かっています。
そのため、交渉をしなくとも最初から安い金額を提示してくれるのですね。
ヤマト、佐川、日通、アリさんマークなど大手引越し業者が登録しているサービスです。